スタッフブログ
2020.05.29
👀なら伝統工芸④~三方(宝)、神具・神棚、神酒口~👀
👀なら伝統工芸④~三方(宝)、神具・神棚、神酒口~👀
奈良県には吉野桧材を用いられた伝統工芸があり、
今回は3つの工芸品をご紹介します。
3つの中では、一番知られていると思うのが「三方(宝)(さんぽう)」です。
お正月に鏡餅を乗せてかざりますね。
歴史ははるかに古く、南北朝時代の頃、南朝の後醍醐天皇への献上物を
乗せる器として用いられたのがはじまりとされているそうです。
神事に用いる祭具としても使われているのを目にします。
次に、「神具・神棚」です。
江戸時代中期に、お神札(ふだ)を祀るために
大神宮棚(だいじんぐうだな)という特別な棚が設けられるようになり、
これが神棚の原型となり庶民の生活に幅広く普及したそうで、
現在でも家の高い位置に祀られているのを見かけます。
最後は「神酒口(みきのくち)」です。
今回紹介した中で、これは今までに実物を見た記憶がないのですが、
江戸時代から続いている伝統工芸という事で、
吉野桧の背板で作られているのがこの地方独自の特色のようです。
お神酒徳利に挿して神棚に置かれている事もあるようで、
また祖母の家でも確かめてみようと思います。
結婚式や上棟式などで、縁起物として飾られるようです。
こうして改めて調べてみると、
幼い頃から日常で見かけるものが立派な工芸品であったりして
魅力を再発見できた気がします。
普段見慣れているものでも、
実はその土地で古くから伝統を受け継がれてきたものだと
知ると、大切にしないとと思います。